あらすじ
「哲学的散文詩」の形式を主体にして表現された創作に関する書簡集。 作家として歩み始めた或る若き〈読者〉。 その若者に宛てた或る〈作家〉の手紙のみを収録
目次
書簡1 詩神礼讃
書簡2 類似性
書簡3 陰険性
書簡4 必然的創造力の階層
書簡5 黙殺の対象
書簡6 あなたの才能
書簡7 自然における人間
書簡8 能産的自然と所産的自然
書簡9 理想主義者
書簡10 知性の種類
書簡11 物語性
書簡12 一心性
書簡13 創作の種類
書簡14 快感的創作
書簡15 貪欲的創作
書簡16 野心的創作
書簡17 理知の探求的創作
書簡18 観照の探求的創作
書簡19 自由旅行
編集者から一言
似た者に捧ぐ。自由の創作とは? 幸福の創作とは? 理想の創作とは?
本作は「探求を愛する創作家」あるいは「理想を目指す創作家」に宛てて書かれており、散文詩を主体にした形式によって深遠広大な観想的内容を美しく凝縮させたことで、読者の〈創造/想像〉をかきたてる稀有な作品である。著者は知的な愛情でもって世界ならびに私たちの内なる「理想への創造性」に訴え、読者を自由な理想の旅に誘う。
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『創られざる善 創作に関する書簡集』本文より抜粋
創作家は理想を目指す旅人
真友よ、相違性を掻き分けて、類似性を紡げ
内省の旅へ。動かねば固まる
知性を高める者に、必然性は手を差し伸べる
憎悪に憎悪で返す醜い対応は、創造的意義を消失します
才能、それは詩神からの賜物
真理の愛求者は、悪性から離隔し、善性に接近する
純粋知性によって、永遠的関係連結の恩恵に与る
理性の直観者は、創造過程の一本の楔となる
広大な精神を疾駆するなら、知性の手綱を取れ
人間自身は一篇の物語
Key Words
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