あらすじ
この作品は、修道士ウィルフリッドが≪常若の国(ティル・ナ・ノーグ)≫を目指すも、志半ばにして病死する、ただそれだけの物語である。 1349年の晩夏。疫病が猖獗を極めるヒベルニア。 理想への逃避行。辛苦を忘却するための耽溺から、真理の愛求に動機を変えて、観念に潜思する若き修道士。 悪の離隔を経て、知識の鍵を獲得し、感謝、承認、喜びを携え、愛の懐へ。 終極における神秘の交わりによって開示されたものとは?
登場人物
編集者から一言
1349年、ペストが猛威を振るうアイルランド。 三人の修道士が≪ティル・ナ・ノーグ≫へ逃避行する。 生意気な若き修道士ウィルフリッド、実直な性格の修道士ファーガス、 そして逃避行を決意した老修道士エドウィン。 その道中、エドウィンとファーガスに不幸が押し寄せる。 そしてやがてウィルフリッドの身にも……。 だが彼の命が終わろうとする時、神秘の体験が待ち受けていた。 愛の探求によって開かれた真理とはいかなるものだろうか?
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